日本企業は現場の力は世界一流でも、それがかならずしも企業全体の収益力につながっていない傾向がみられます。それは日本企業ではSCMがビジネスモデルにうまく組み込ませておらず、戦略的なアプローチに欠けているせいではないでしょうか。この課題を克服するためには、部門や組織の壁を越えてトップマネジメントを巻き込みながら大胆な戦略的SCMのプランを立ち上げなければなりません.
このような問題意識の下に、東京工業大学 圓川隆夫教授(現名誉教授)を中心に集まった教育界や企業におけるSCMの第一線で活躍している人たちの議論の中から、2010年にこのコースが誕生しました。業種や専門、年齢差を超えた多様な受講生迎えて成果をあげ、同窓生のネットワークも広がっています。
現在、IoTやインダストリー4.0など産業の在り方が大きく転換し、モノを売るだけではなく、顧客との長期的な関係において顧客価値の増大を実現することが求められています。そのためには価値創出の仕組みで勝負しなければなりません。そのビジネスの仕組みの中核にSCMを位置付け、戦略的なビジネス改革に果敢に取り組もうとする方々に本コースを受講していただき、我々講師陣とともに、さまざまな角度から改革実現のための具体的な切り口を見出していただきたいと考えています。
明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授
SSFJ代表 橋本雅隆